清掃業30年現場論シリーズ

『アルバイトだから』が現場を壊す ― 清掃業で職業意識を育てる考え方

  1. HOME >
  2. 清掃業30年現場論シリーズ >

『アルバイトだから』が現場を壊す ― 清掃業で職業意識を育てる考え方

もともとはアルバイトは

  • 学生が学業のかたわら行う「労働」
  • 決して「軽い仕事」「責任のない仕事」ではない

という意味合いでした。

ところが日本では次第に
❌「一時的」
❌「責任が軽い」
❌「できることだけやる」

という 誤ったイメージ が定着してしまいました。

ですので、
「アルバイトだから意識が低い」のではなく、
「そういう呼び名・扱いをしてきた社会構造」
が原因です。

現場でよく起きる原因は次の3つです。

① 仕事の「意味」が伝わっていない

  • 「掃除しておいて」
  • 「ここやっといて」

誰の役に立っているか
やらないと何が起きるか
これが共有されていない。

② 成長のゴールが見えない

  • 何年やっても「同じアルバイト」
  • できるようになっても評価が変わらない

頑張る理由がない

③ 呼び名が意識を下げている

  • 本人も「アルバイトだし…」と思っている
  • 経営側も無意識に期待値を下げている

【1】仕事に「役割名」をつける(これが一番効きます)

❌ アルバイト
〇〇担当 / 〇〇スタッフ

例:

  • 建物美観スタッフ
  • 定期清掃スタッフ
  • 現場サポートスタッフ
  • 環境メンテナンススタッフ

👉 名前が変わるだけで、意識は確実に変わります


【2】専門性を「見える化」する

例えば清掃業なら:

レベル呼び名できること
Lv1クリーンスタッフ基本清掃・養生・道具管理
Lv2クリーン技術スタッフ定期清掃・機械洗浄補助
Lv3現場リーダー補佐段取り・チェック・新人指導

✔ アルバイトでも
✔ 時給でも
「技術職」扱いにする

【3】「プロとしてお願いしている」と言葉で伝える

意外とやっていない会社が多いですが、かなり効果があります。

「今日はプロとして現場を任せています」
「お客様から見ると、正社員もアルバイトも区別されません」

この一言で
✔ 責任感
✔ 自尊心
が一段上がります。


【4】やりたくない作業の「理由」を説明する

面倒な作業ほど、

❌「とにかくやって」
ではなく、

⭕「これをやらないと、次の工程で事故が起きる」
⭕「ここが汚いとクレームになる」

👉 理由を知ると、仕事になる
👉 知らないと「作業」になる


実際に使いやすく、意識が上がりやすいものを挙げます。

◎ 現実的で使いやすい

  • クリーンスタッフ
  • 清掃スタッフ(※アルバイト表記なし)
  • 環境整備スタッフ
  • 現場スタッフ

◎ 専門性が伝わる

  • 環境メンテナンススタッフ
  • 建物メンテナンススタッフ
  • 清掃技術スタッフ
  • クリーンテクニカルスタッフ

◎ 職業意識がかなり上がる

  • クリーンエンジニア(若年層向け)
  • 環境サポートエンジニア
  • ビルメンテナンス技術補佐

👉 募集要項には
「雇用形態:パート・契約スタッフ」
「職種名:清掃技術スタッフ」
という使い分けがベストです。


「人は、呼ばれた名前の通りに振る舞う」

アルバイト扱い → アルバイト意識
技術スタッフ扱い → プロ意識

清掃業は
✔ 技術
✔ 段取り
✔ 安全
✔ 気配り

すべて「専門職」です。これだけで態度が変わります。

-清掃業30年現場論シリーズ